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発伝所では、アメリカのNGOが主催する、日米中韓4カ国の青年による中国での合同ワークキャンプに協力し、日本人参加者を派遣します。昨年の参加者からは、自然豊かな中国農村部での国境を越えた交流に、「貴重な体験になった」との声が寄せられています。

国際サマーワークキャンプ2006 in 中国

中国 サマーキャンプ
  • 日程:2006年7月24日(月)〜8月21日(月) 
  • 場所:中国 湖南省・小石村
  • 募集人数:5人
  • 費用:188,000円(往復航空運賃、現地の移動費・生活費、ビザ申請費を含む)
  • 受入団体:アメリカン・フレンズ・サービス・コミッティ(AFSC)
  • 協力団体:韓国環境運動連合(KFEM)、湖南農業大学、東アジア環境情報発伝所

キャンプ内容

日本・韓国・中国・米国の若者が集い、中国の農村で1ヶ月間集団生活をしながら、現地の中学生に授業をしたり、環境プロジェクトに取り組むなどして国際協力を推進します。

キャンプ参加者は、2〜3人でグループを作って、現地の中学生12〜15人に語学、文化紹介、環境教育、体育、その他の授業を行います。特に集中的に学ぶのは環境教育で、キャンプ参加者と村の学生が一緒になって、水質や土壌のテストをしたり、ゴミ処理や殺虫剤、化学肥料の利用についての体験プロジェクトを行います。

夜には、参加者による定例のディスカッションやプレゼンテーションを行います。題材は環境と教育についてですが、グループの興味ある題材をとりあげることもあります。参加者はキャンプ期間中に、少なくとも1回はプレゼンテーションをします。人前で話したことがないんだけど・・・、という人も、この経験で度胸がつきます。

使用言語は主に英語と中国語ですが、日本語が話せるスタッフもいるので言葉が通じないことはありません。現地の中学生は、日本語にも大変興味をもっています。ぜひ積極的にコミュニケーションを図ってみてください。  

休みの日には、いろいろなところに出かけます。現地の役所、工場や市場、近くの丘への1日ハイキング、陶器と美しい景色で有名なリーリン市探索など・・・。キャンプの近くの村人の家を訪ねる機会もあります。

スケジュール

7月24日  空路で日本から北京へ。北京観光

7月25日  北京の歴史地区観光、関連団体訪問

7月28日  列車で湖南地方へ

7月29日  バスでワークキャンプ地へ移動

7月30−31日 オリエンテーション

8月1−19日 ワークキャンプ

8月20日  列車で北京へ

8月21日  空路で日本に帰国

ワークキャンプでの生活

キャンプ参加者は、築数百年の土作りの家に、7、8人一部屋で寝泊りします。1人1台のベッドがあります。少し蒸し暑いですが、寮には扇風機がついており、日中は現地の人々と同じく昼寝の時間があります。コンピューターも備えており、Eメールの利用が可能です。

参加者は、このワークキャンプ用に備え付けてあるコンポストのトイレを利用します。水道水と4つのシャワールームには井戸の水を使います。シャワーは、お湯が出ます。飲み水には煮沸した井戸水を使いますので衛生上問題はありません。

食事は、季節に応じた旬の食材を使った現地の料理です。昼食と夕食には(現地の環境や経済に負担をかけないため)ごはん、野菜炒め、肉類(主に豚肉、または鶏肉か魚)が出ます。朝食は麺類、蒸しパンやお粥です。食事には、ベジタリアン用に少なくとも一品、肉を使わないおかずがあります。

当番制で部屋の掃除、食事の仕度の手伝い、皿洗い、洗濯(洗濯機が2台あります)をします。全員毎日一度は洗濯ができます。

小石村というところ

小石村は湖南省第2の都市、株洲に連なる高橋郡内にあり、省都の長沙から100キロ離れたところにあります。湖南省は中国南部の中央部に位置しています。

小石村の周辺地域は稲作地で、村は青々とした低い丘に囲まれています。気候としては、春の長い雨季の後の夏はとても暑くて湿度が高く、短くすごしやすい秋のあと、寒い冬がやってきます。この気候のおかげで米の二毛作ができ、たくさんの野菜がとれるため、湖南省は中国の「米倉」と言われています。

小石村には約100世帯の村人がいます。この村人は5つの氏族に分かれていて、その氏族ごとに集まって暮らしています。(私たちはその中の「石橋」族の領内でキャンプを行います)。低い丘を越え、徒歩10〜30分歩けば他の氏族の集落に着きます。各氏族には村長の下の「族長」がいます。

村中のほとんどは稲作農家ですが、ほかの仕事もしている兼業農家です。多くの家では自家用と、地元の市場に売りに出す野菜を作る畑があります。村から池を借りて魚をとる人々や売りに出す鶏や豚を飼っている家もあります。地域の建設作業にパートで働きに出たり、近所に小さな店を開く人もたくさんいます。他にもバイクをタクシー代わりに使ったり、トラックの運送業をしている人もいます。

現地の人々はとても人なつっこく気さくで親切です。家の正面玄関は開けたまま、近所の家を通りかかると立ち寄り、中に上がって正面の庭でおしゃべりを楽しんでいます。村に電話が通ったのがつい最近のことで、お互い大声で呼んだり(話したり)するようになりました。

授業を行う学校は、高橋女学校 “High Bridge School for Girls”と言います。1998年に、地域住民が中心となって開校の準備を行い、過去の中国サマーワークキャンプ参加者が協力して、校舎や各種施設、グラウンドを改築しました。2003年には正式な登録を行って、地域の中学校を卒業した少女達に低予算での技術教育、訓練の機会を与えることを目的に日々励んでいます。